タカラモノ

目まぐるしく過ぎてゆく
日々の中に

心奪われる瞬間は
いくつも
いくつもあって

気がついたり
見落としてしまっていたり

さらさらと流れゆく
全ての愛おしい瞬間を

できる限りずっと
忘れ去ることなく
心に留めていたいもの

Make it free

捕まえようとすると
ひらひらと何処かへ逃げてしまうもの

逃してあげようとすると
身近に戻ってきたりする

大切にしたいものや人には
心地良い距離感が必要で

自由に飛ばせて
そっと見守る
そっと愛する

そんな優しい距離で

秋の始まり

部屋に入ってきてしまった蜂は
いつの間にか
外に出て行きました

動物も昆虫も人も
それぞれ
居るべき場所
求められる場所があり

まるでパズルのピースのように
しっくり落ち着く居場所が
きっとある

そんなことを
ふと感じた夏の終わり

猛暑の思い出と
金木犀の香り

彼岸花

この時期になると
必ず咲いてくれる
名付けられた名前に
ぴったり合わせて

自然で
当たり前に感じていたことが
変わらないで欲しいと願います

実家から送られてくる荷物
朝必ず顔を見せる猫
おはようと言える人
お疲れさまと言ってくれる人
ふと思い出してくれる友人
日々心地良く響く音楽

考え始めたら
きりがなくて
流れるように溢れてくる

関わりを積み重ねている
大切な存在たちに
心からの感謝を

It’s your Birthday

良いことも
悪いこともなくて
あるのは
心の感じ方だけだと
友人が教えてくれました

その言葉は肌からすっと浸透し
みるみる私の心を満たしてくれた

幸運と不運と
それは表裏一体で
どう感じるかは自分が決めているもの

見上げた緑が鮮やかで
暑いけど爽やかな風が吹き抜けてゆく
そんな一瞬一瞬を
今生きていて

時は流れ
想いや思い出が積み重なり
人生に深みを与えてくれる

いつも誰かの誕生日
いつも誰かの特別な日

心優しい人が生まれた日に
深く気づいたことでした

そっと

紫陽花の季節は
もうすっかり過ぎているけれど

風景の一部になって
そっと咲いている

華々しいわけでもなく
主張するわけでもなく
空気のように
周りの色と調和して

そんな風に
そっと
大切な人に寄り添えたら

迷っている人の背中に
手を添えることができたら

そんな仄かで
柔らかな存在になれたらと
憧れています

空を見たのが

久しぶりのように感じた瞬間
その空は
青くて眩しくて

いつの間にか
空気は少し秋色に

何もしていないようで
いつも変化している
空と空気と自分と

小さくて些細なことの連鎖が
大きな変化へ繋がるように

心の持ち方はいつも
優しくて
慈しみのある方へ

Message

何かが起こる
何かを考える

それは全て自分が引き寄せた

目の前で
こんなにも美しい花が咲いていて
その光景を目にすることも
今の自分にきっと必要

小さな選択と
大きな選択の繰り返しの中

愛のある優しい選択が
必ずどこかにあるはずで

探し続ける旅が
人生なのかも知れません

Cicada’s life

何年もの間
土の中で何を思うのか

地上に出るのは
ほんのひととき

黙々と木に登り
軽やかに
幻想的に変身し
生を全うして
また次の命へ

蝉の声を
何気なく聞いていたけれど
短い生涯の魂の歌

耳を澄ませて
鑑賞しよう

Feel

考えても
答えがわからないときには

感じるようにしています

空の色の変化を眺めたり
ちいさな生き物の
世界を覗いてみたり
風や太陽の光を身体に浴びてみたり

そうすると
人生のからくりの紐が
きらりと解ける瞬間が

常に選択は
心が触れる方へ
振り返ると
そんな歩み方をしています

その先の答えは
きっと今
作られているのを
感じながら