振り返る

夏雲を撮り終えて
振り返ったら
虹が出ていました

私の背中に微笑む虹に
気がつくことができて
良かった

高校時代
美術の授業で
無理矢理覚えた「色相環」
赤、橙、黄橙、黄...

今になって
一本の線で繋がっていることに
気がつきます

夏の始まり

寄り添うような花火

毎年見ている花火に
今年は課題を作り
花火撮影用に
カメラのアクセサリーを準備

今までは何気なく
偶然をカメラで捉えてきたけれど
意図して撮るということを
学んだ日

写真は奥深く
どこに辿り着くのか

旅はまだまだ
続いてゆくのです

思い出を託すこと

「だからあなたと気が合うのね」
90歳のご近所さんから
そう言われました

彼女はかつて山岳部
5日間かけて長野の山を縦走したり
山スキーをしたり
仕事前にスケートをしたり
活動するのが楽しくて
婚期が遅れて母が心配したと

嬉しそうに話す瞳の奥に
彼女の人生を思い描きます
私に受け継がれた彼女の思い出を
大切にしよう

こんなに近くに素晴らしい
ロールモデルがいたことに
感謝します

歩くことが好き
山の緑が好き
花が好き

同じものを感じて
惹き合う
そんな自然な流れにも
嬉しくなりました

分からないこと

過去の言動
自分のことや
誰かのこと

時間が経ったり
忘れられてしまったり

分からないことは
そのままで
いいのではないのかな

心の状態
タイミング
それらの繊細な条件が
今の反応を作り出す

きっと正解も間違いも
時と共に
変化し続けるから

存在全てを包んで
分からないままでいる

それは
とても大きな
愛の形のひとつ

手

誰かの肩にそっと寄り添う手

痛みをさすり
心を癒す手

人と繋がり
世界と繋がるものづくりの手

美しいものをなぞり
愛でる手

優しさを
温かな気持ちを
表現する手

なんて愛に溢れているのだろう

言葉

様々な言語があるように
その人が分かる言葉で
伝えようと思いました

理解されなかったことを
憤ったり
悲しんだりするよりも

まずは相手の世界の言葉で
私が話しただろうか

そんな気づきを
彼女からもらえた日

行き場のない写真たち

日常の煌めきの瞬間
ふと浮かんだ言葉を
伝えたい人に
伝えたい

機会を逃すと
削除されたり
忘れられてしまったり

そんな写真や言葉が
どれだけ生まれ
どれだけ消えてきたことだろう

儚い存在に
思いを馳せます

見た空が綺麗だったと
友人から連絡が入り
温まる心

受け取られたことで
成就される喜び

思いを遂げた
写真や言葉が
ひとつでも
多い世界であるように