居心地の良い場所

新しい場所を見つけ
そこが自分の居場所になる

幾度か繰り返しながら
人生の節目には
それぞれの活躍の舞台が
用意されているものだと
感じています

時間も
人の心も
とどまることを知らず
刻刻と
時には
劇的に変化するものだから

今感じられる
居心地の良さは
絶妙なバランスのもとにある
貴重な瞬間です

道のり

来た道を反対側から辿ると
気づくように

ここまで歩いてきた道に
いくつかの岐路がありました

今ここに在る為の
あの選択だったとは
当時は思えずにいて

直感と明るい兆しを
頼りにひたすら歩み続けます

これからも直面するだろう
ありとあらゆるわかれ道

その一つ一つの答えが
未来の何かのきっかけに
出合うための道です

何かを

成し遂げているのだろうか
この人生で

自分の力をできる限り使って
誰かを幸せにしているだろうか

目の前の物事に
夢中になることも
きっと
周りの誰かの
心を動かしているはずで

与えられた
この身体
限りあるこの時間を
大切に
大切に

半分

悲しいことや
辛いことは
半分に

嬉しいことや
楽しいことは
倍以上に

気持ちを分け合って
共感してくれて
そっと祈ってくれる

この短い人生で
選んだのか
自然に引き合ったのか
分かるはずもないけれど

紆余曲折を経て
今繋がっている
関わり合えている愛すべき人に
ありがとうと伝えたい

すみれ

同じ目線になって
初めて気がついた

ささやかで
芯の強さを感じる
佇まい

誰も傷つけることなしに
微笑ませるだけという在り方が
潔い

生まれ変わったら
すみれになりたいと
言った人がいたというけれど

その心が
ほんの少し
分かるような気がして

またね

桜の花が
ひらひらと
枝にお別れして
地面に落ちていました

土に還り
再び
柔らかな蕾になるまで
しばしの別れ

春は殊更
別れの季節でもあるけれど
「さよなら」ではなく
「またね」で締め括りたい

また会えるという
希望を残した方が
余韻があって
心優しい

一巡りが
どれほどの時間かは
想像できないけれど

もしかしたら
人の時間の枠を超えた
壮大な長さかもしれないけれど

さよならではなく
いつでも
またねを

風を

感じられるような写真を
撮りたいと思っていました

見えないものを写し込む写真は
奥深い

音 風 香り
その瞬間の心の動き

見てくれる人に
心に思い描く人に

そのまま伝わるようにと願い
写真を撮っています

ずっと

風が吹いてはしなり
何度となく
枝葉は折れたけれど

根だけは
どうにか生きていて
芽を出し続ける

こう在りたいと願う気持ちは
いつも胸の中にあって
岐路に直面するたび
導いてくれる

変わらずに
持ち続けているものを
大事に

どんな形であっても
実を結ぶまで