緑色で一番好きな色は
夏の青々とした稲葉の色
学生の頃は
駅から家までの自転車の道を
わざと遠回り
田んぼの緑を眺めながら
帰るのが日課でした
その場所に立って
あの頃の私に語りかけてみたい
「そんなに心配しなくても大丈夫」
実家に帰ると
身体の細胞が
深呼吸しているような
感覚になります
親の出身地
育った場所
今まで住んだところ
そして今の生活の場所
舞台を転々として
色とりどりの出会いがあってこその
今までの人生
住んだ地域や
その時々に
深く関わった人たちから
どれだけ影響を受けてきただろう
そう思うと
同じ人間は一人もいないのだなと
感じるのです