またね

桜の花が
ひらひらと
枝にお別れして
地面に落ちていました

土に還り
再び
柔らかな蕾になるまで
しばしの別れ

春は殊更
別れの季節でもあるけれど
「さよなら」ではなく
「またね」で締め括りたい

また会えるという
希望を残した方が
余韻があって
心優しい

一巡りが
どれほどの時間かは
想像できないけれど

もしかしたら
人の時間の枠を超えた
壮大な長さかもしれないけれど

さよならではなく
いつでも
またねを

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です