花火を見ながら
花火と同じくらい
いや
もっともっと
大切な事に気がついた
ある夏の瞬間に
優しく愛おしい日々に
花火を見ながら
花火と同じくらい
いや
もっともっと
大切な事に気がついた
ある夏の瞬間に
いちばん大切なもの
いちばん好きな人
以前は順位をつけることが
ありました
その対象に向かう
気持ちは全く違うものなのに
何を基準に
判断していたのでしょう
思いの深さ
感情の広がり
琴線に触れるところ
ひとつも同じものはありません
唯一無二の湧き出る感情を
大事に受け止めよう
沢山の好きがあるって
いいことです
茨木のり子さんの「汲む」
という詩が好きです
学生の頃
日記帳に書き写しては
読み返していた日々
そして最近
詩の内容と重なるような
戒めの出来事が
ふと思い出す、ということに
偶然はなく
起こるべくして起こっていると
感じるようになりました
立ち返り
反省し
また前に進もうと思うのです
「臨機応変」
という言葉に憧れを感じます
柔らかな考え
柔らかな心
枠にはまらず
心自由に、伸びやかに
快い方へ
花が落ちて
地面に花が咲く
美しさの在り方は様々で
きっと終わりはないはず
忘れていることがあります
この前は誰とここに来たかな
その前の前は?
その時並んで歩いていた人を
思い出しながら
この道が紫陽花で華やぐ頃
また誰かと訪れることでしょう
思い出が
どんどん積まれてゆく
全ての瞬間を
覚えていたいけれど
どんよりした空を眺めた後
パンジーについた雨粒に
目がいきました
地面に落ちていたら
見えなかった雨水の粒
こうして
なんとなく出合うこと
たまたま同じ道を通った
友人と出くわしたりすることも
一つ一つが
緻密な条件のもとに
成り立っているような
そんな気がしたのです
同じ根でつながっているのに
色が色々
花にも個性がありました
目に見えるものも
見えないものも
同じものは何一つなくて
だからこその彩り
咲いていることに
気がつけて良かった
学生の頃に気に入っていた香り
今となっては
不思議としっくりこないという事も
気がつけば
ツツジが沢山の花をつけていて
下を見れば
黄色や紫の小さな花々
木々の枝葉の成長も止まりません
ゆっくりと
変化してゆく自然と同じように
ゆっくりと
人も変わってゆくのだと
変化することは
進化することなのでしょう
薔薇なんですよ、
優しく答えてくれました
綺麗な花の近くには
温かな心の交流が
集まるみたい